相変わらずチュートリアル系の弱いHOS(ITRON互換OS)なので、動かし方をさらっと書いてみる。
最近トランジスタ技術増刊号 の付録基板(MARY)のLPC1114(ARM Cortex-M0)に対応した。
まず、http://sourceforge.jp/projects/hos/ から hos-v4a-20110405.zip を落としてくる。
筆者の環境は Windows XP + Cygwin である。
ネイティブのgccが必要なのでCygwin のインストールの際はDevelop系のインストールを忘れないように。試してはいないが、Cygwin でなくとも、MinGW などでも大丈夫と思う。
まず、ARMのコンパイラが必要なので、自分でビルドするか、http://www.codesourcery.com/sgpp/lite/arm/download.html などのパッケージを利用させてもらう。
hos-v4a-20110405.zip を解凍後、bashシェルから、/sample/arm/lpc1114/gcc に移動しておもむろに
make
これで、 sample.hex が出来上がる
その後、TeraTerm などで接続(115200bps)
このとき、MARYの場合ポートを開くと制御線でプログラムモードに入ってしまうので、制御が必要。
TeraTermの場合
setdtr 0
setrts 0
というマクロファイルを作っておいて読ませればOK。
コマンドライン引数で起動時に読むようにしておけば楽。
その後ボードのリセットボタンを押せば、動作開始。
ターミナルに以下のように表示されれば成功。
サンプルはいわゆる「食事する哲学者の問題 」
哲学者に見立てた5本のタスクと、フォークに見立てた5個のセマフォがあり、各タスクはランダムな時間「考えてみたり」、「食事したり」するが、食事をしようとしてフォークが取れないとお腹をすかせてしまう。
上記は状態をprintしているだけだが、MARYらしく表示させてみるのも楽しそうだ。
ひとまずITRONは動き出したということで、今日はこれまで。
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