早稲田大学 池永研究室訪問(2025/07/10)

活動紹介

研究室訪問

先日、2025/07/10 に、北九州市の学研都市ひびきのにある早稲田キャンバスの池永研究室を訪問させていただきました。
別のブログに書かせていたとおり、BinaryBrain の技術協力をきっかけに早稲田大学の池永研究室様と共同研究させて頂いております。

技術ディスカッション

研究室到着後、常州工学院の Li 先生にもリモートで入っていただき、若い修士の学生さんの研究テーマや投稿予定の論文など技術ディスカッションをさせて頂きました。

修士の学生の皆様とミーティング

左から順に、池永先生、私、Luさん(M1)、Caoさん(M1)、Liuさん(M2)でミーティングをさせて頂きました。15時開始だったのですが、結局18時ぐらいまで長時間にわたる熱の入った議論となりました。特にM1のお二人は研究テーマの方向性を固めていくフェーズでしたのでいろいろなディスカッションができて大変有意義だったと思います。
やはり若い皆さんは自分のテーマにAIを取り込んでいくことに強い興味を持たれており、ハードウェア系の進路を志望とのことですので、尖ったアルゴリズムとハードウェアアーキテクチャによる新しい画像処理が生まれてくることを期待しております。

KV260用高速度カメラの紹介

少しお時間いただき、私が持ち込んだ試作中のPYTHON300を使ったSpartan7のカメラも紹介させて頂きました。

  • グローバルシャッターで 416×416 程度であれば1000fps越ができ、カラー版とモノクロ版がある
  • NDA不要でデータシートが公開されているイメージセンサを採用している
  • イメージセンサとFPGAが直結でFPGAプログラムだけ書けば何でもできる
  • KV260と接続可能でGPIOもありシャッター制御や照明など外部機器との連携も容易
    (ついでにKV260は4GBのメモリを持っているので長時間データ記録も容易)
  • アカデミックであれば設計データも自由に利用可能(クローン製造もOK)
    (もちろん私の方で受注生産して納品も可能)

などなど、従来の市販カメラに比べて、アカデミック用途でイメージセンサーとFPGAを組み合わせて新しいセンシングアルゴリズムを探索するには適したカメラモジュールになる予定であることを少しお伝え出来たかと思います。

実験室にもお邪魔しました

実験室にもお邪魔してきました。いろいろな研究をされていましたが、あまり他のものが映り込むと良くないので、BinaryBrain を試していただいている箇所だけ撮影させて頂きました。

KV260で BinaryBrain を活用

研究室でもKV260を購入いただき、私の手元と同じ環境を作っていただいて、今は Liuさんに研究に活用いただいております。以前私がFPGAマガジンに投稿させていただいた内容をもとに Sony の IMX219 センサーを 640×132 という小さいサイズながら1000fpsで駆動し、リアルタイム認識の応用研究をしていただいております。
ちょうどいろいろな撮影条件を試していただいているところを見せて頂きました。

ディナーに招待いただきました

ディスカッションのあと、池永先生のご厚意で都合のつくメンバーでディナーにご招待頂きました。
とても素敵なお店で、普段食べないようなお洒落な料理を頂きました。

学生の方々とも研究以外のお話も色々聞けて大変有意義でした。
AIの台頭や、終身雇用の終焉など、若者を取り巻く環境も我々が若いころとは大きく変わっているのを改めて実感させて頂きましたし、若者もみんなしっかり将来のことを考えて日々の研究活動を頑張っておられるのは頼もしく感じました。

おわりに

半日ほどでしたが、大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。
私も自営業になったばかりで、活動の幅を広げていくのもまだまだこれからなのですが、研究の発展に少しでご協力できればと考えております。
カメラのようなデバイス/画像アルゴリズム/計算機アーキテクチャ/半導体信号処理信といった、システムを組むために必要なスキルの揃っている研究室は少ないですので、引き続き、連携させていただき、まだ誰もやったことのない新しい領域にどんどん挑戦していければと思います。

今回、ブログ執筆に際し、顔写真の利用等、快く許諾頂きましたメンバーの皆様に改めて御礼申し上げます。また、池永先生、撮影及びデータの提供も誠に有難うございました。
引き続きよろしくお願いいたします。

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