早稲田大学 大学院情報生産システム研究科 池永研究室様とは、前々職時代から公私ともにお世話になっており、私の論文実績でも連名にさせていただいているものが多数あります。
私の退職後少し間が空いてしまったのですが、当方が開発している BinaryBrain を使った研究をしてみたいと言ってくださる学生さんがいらっしゃったことをきっかけに「リアルタイムコンピューティング研究所」としても改めて連携をスタートさせております。
普段はリモートでのミーティングが多いのですが、先日、池永先生に博多までいらしていただき、私が契約している博多のレンタルオフィスの貸会議室で久々のリアルミーティングを行いました。

池永教授のところでは、古くは動画圧縮LSIの研究を行われていたこともあり、計算機アーキテクチャと画像処理アルゴリズムという2つの研究実績と知見が蓄積されており、単なるアルゴリズム研究にとどまらずしっかりと計算機システムとして実機実証するところまで実施されておられます。先生ご自身もNTTの研究所におられた経歴をお持ちで、産学両方の視点でいつもいろいろなアドバイスを頂いております。
当研究所の高速なカメラ制御技術とBinaryBrain などの独自ツール、歴史ある研究室の知見と、若い研究者や学生のアイデアの中からまた新しいものが生まれてくれるのではないかと期待しております。
画像処理の研究分野はAIの出現で、「沢山のGPUを使える研究機関が有利」となってしまっている分野もでき始めてしまいました。
一方で、当方がFPGA応用で行っているような
- 従来画像処理など使われていなかった分野への画像処理適用
- 計算機アーキテクチャごとのアルゴリズム再定義
- リアルタイム性、電力、コスト、リソースなどが制約された領域への挑戦
など、特にエッジにおいてCPU/GPUが到達できていないコンピューティングの中にはまだまだ前人未踏で研究価値の高いものが眠っていると考えております。
コンピューティングのさらなる進化を目指して、引き続き活動していきたいと思います。
成果が出てきましたら、また本ブログでも紹介させていただきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。
(追記) 当日のランチの様子
当日は、丁度お昼をまたいでの移動で博多にご出張頂いておりましたのでミーティング前にお食事もご一緒させて頂きました。
研究を取り巻く情勢や、学生さんの質の変化などいろいろな有意義なお話をお伺いでき、また今後の連携の可能性について当方から提供できそうな技術や研究の方向性など、さまざまな議論ができ大変有意義な時間でした。

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