パナソニック コネクト様のラジオに出演いたしました

アルムナイとしてご招待頂きました

去る2025年7月30日にパナソニック コネクト株式会社様に浜離宮ビルの本社にお邪魔してコネクトタレントコミュニティさんのラジオにアルムナイ枠で出演させて頂きましたので、微力ながら宣伝とともにブログ記事にさせて頂きます。

浜離宮本社のスタジオで記念撮影(真ん中が私です)

リモート時代になりいろいろなところでしゃべる機会は増えてはいたのですが、きちんとしたスタジオで撮影も合わせての収録と言うのは初体験でして、お恥ずかしい部分も多々ありますが、総じてとても楽しい思いをさせて頂きました。

当日はゆっくり行ってブログ用に浜離宮ビルの写真とかも撮ってこようとか企んでいたのですが、時間ギリギリに駆け込むことになってしまいました。実はこの日、カムチャツカ半島付近でマグニチュード8.7の地震があった日でして、全国的に津波警報など出ていて交通がやや混乱していて思った以上に移動に時間がかかってしまいました。
ということで立派な浜離宮ビルの写真は無いのですが、ご厚意でスタジオ内でブログ用に記念写真撮らせて頂き、写っている皆様からもSNSやブログでの利用を快諾頂きましたので、当記事のアイキャッチにさせて頂いております。

スタジオでは非常に和やかな雰囲気で「失敗しても編集でリカバリできますから、気楽にしゃべってくださいね」というお言葉に甘えつつ、後半いつものノリで大変楽しくしゃべらせて頂いてきました。

ラジオ出演で思った事

今回、アルムナイと言う企画から、キャリアプランと言う重要なテーマについて話をさせて頂きましたので、それに際して少し考えさせられたことなどを改めて少し書いておこうと思います。

時代の移り変わり

最初に知り合いにお声がけいただいたのは今年の6月ごろだったのですが、お話を頂いて時代も変わったものだと改めて驚かされました。終身雇用が当たり前の一昔前であれば、定年退職以外で辞めた人間に声を掛けるというのは、声をかける方も掛けられる方も気まずかったんじゃないかと想像します。こういったイベントをカジュアルに進められるのは、組織も人も変わってきたなと感じた部分です。

パナソニック コネクトと言う会社は、パナソニックグループの中にあってもその設立以来、良くも悪くも製造業からIT業に舵を切ろうとしている会社です。100年以上続く古き良き日本の製造業という歴史を根っこに持ちながらも、私が辞める少し前ぐらいからメンバーシップ型からジョブ型への切り替えもかなり精力的に行われておりました。人材の出入りに対してIT企業らしいカジュアルな対応ができる会社になったというのは、多少なり松下電器産業時代の昔も知っている人間からすると本当に時代の変化を感じました。

製造業からどう変わっていくのか

ラジオの中でも少し語らせて頂いていますが、いわゆるビッグテックと言われる会社などで、例えば Meta社が Questa を作ったり、Google が Pixel や TPU を作ったり、Apple が iPhone や アップルシリコン作ったりと言った、IT大手がハードウェアも作るというのは、今や誰もが知るところで成功しているものも多いかと思います。
一方で、ハードウェア作りにはどこにも負けないノウハウを持っているはずの日本の製造業がITをやろうとしてどういうわけかイマイチぱっとしない例というのは結構沢山あるのではないでしょうか。

完全に私見ではあるのですが、IT企業で成功しているところは、ハードウェアをソフトウェアの作り方で作っているように思っております。
逆にそれらにシェアを奪われ、停滞している事例の多くがハードウェアやソフトウェアを依然ハードウェアの作り方で作り続けている、言い方を変えると、作り手である人間の方の時代に合わせたスキルシフトが進まなっかった部分があるのじゃないかと思うわけです。
どこかの漫画で「フレンチのシェフがフランス料理として作ったなら、ご飯の上に卵をかけただけでもそれはフランス料理だ、フランス料理を作ろうとするな、フランス料理のシェフになれ」という趣旨のセリフを読んだことがありますが、まさにそんな感じです。
IT企業になりたければ大事なのは人間のスキルシフトや、思考のチェンジが必要だと思うわけですが、そういう人に関わる部分を果敢に変えていこうとしているのがコネクトという会社なのではないかと思います。

成功している「モノ作りもできるIT企業」みたいなものをゴールとして考えたときアプローチとして、少し極端な例ですが

  1. 製造業をIT企業化する
  2. IT企業の中でハードウェア開発に挑戦していく

の2方面からアプローチを考えてみると、パナソニックコネクトが目指しているのが1で、現在私がメインで身を置いているのが2の方になります。
これはどちらがいいとか悪いとかではなくどちらも利点欠点沢山抱えていますので、最終的にゴールにたどりつけるかどうかは組織や中の人が正しく自分の位置を把握し、ゴールに向かえるだけのポテンシャルを持っているかに掛かっているかと思います。
IT分野に活路を見出すのであれば、やはりジョブ型雇用のようなものは避けて通れないと思いますし、個人としてはその時その時で自分の力が活かせる方を随時選んで活躍すればいいと思ってしまうわけですし、企業の側としても必要な人材に選んでもらえる組織になる必要があります。
そういう意味ではマッチングと言うのは非常に重要な時代になっておりますし、中の見えるオープンな組織であったり、技術者の横のつながりであったり、なりふり構わず活躍できる場所を作ったり求めたりしてくことが大事なんだと思います。
私の場合、計算機の知識を活かしたいという想いが強く、さすがにコネクトで計算機作ろうとはならないでしょうから、結果オーライだった部分も多いですが、一つ思い切ってチャレンジしてみて視界が開けた部分もありますし、今後とも垣根を越えていろんな方と交流できればと思う次第です。

終身雇用が消えゆく時代の若者へエールを送りたい

私のようないい歳したおじさんが、役職にしがみ付いたまま「これからはジョブ型雇用の時代だ」と若者に言っても説得力ゼロですが、今回幸いにも会社を飛び出したばかりの立場なのでちょっとだけ書かせて頂きます。

これまたラジオの中でも少し話しておりますが、キャリアプランを考えたとき今の若者は本当に大変だと思います。何をするにも自己責任という言葉がついてまわります。
終身雇用の時代は良くも悪くも滅私奉公的なものを美徳とし「一生面倒見てやるから黙ってこれをやってくれ」と言えた時代であり、その反面、会社にとっては必要だが、個人にとってはその会社でしか役に立たないスキルというものに対しても組織として投資可能であり、ここから勝利の方程式を組み立てて高度経済成長に成功した時代でもありました。
一方で、残念ながらいろんなものコモディティー化が進み、従来のやり方では競争に生き残れない分野が多数出てきました。その結果の終身雇用の終焉であり、自己のスキルをどう磨き、どうキャリアを身に着けるかが自己責任になってきています。IT業界はその最前線にいるのではないかと思います。

とはいえ変化の激しいIT業界で活躍するのに必要なスキルを、人それぞれ自分の適性に合ったものを効率的に身に着けたい場合、ある程度個人の裁量で自由に動き、場を変え人を変え自分で自分を育てるというのは非常に理にかなっているとは思っております。
ただ、ここで最大の不安要因がAIなのではないかとは思う次第です。ここ10年のAIの台頭は目覚ましく、10年後にどんな影響を及ぼしているのか計り知れません。そんな社会的な大きな波が来ている中で、自己責任という言葉は若者に重くのしかかっているのではないかと思います。

色んなことを考えたり、悩んだりしないといけない若者も多いかと思いますが、キャリアを考えるうえで、マッチングと言うのは非常に大事ですので、社内外問わず、いろんな人と付き合って、いろんなところで自己アピールして、次は何を身に着けるか、次は誰と何をやるか、いろんな可能性を模索頂ければと思います。
私もなんだかんだで身に着けてきたスキルや人脈は何一つ無駄になってませんので、恐れずに如何にして活躍するかを大事に考えていただければと思います。
また、パナソニックコネクトのような会社には、是非ともこれからも時代に合わせた変化を続けて頂き、若者が自らを育てていくための大きな社会の器としての機能をより一層果たしてほしいと願う次第です。

おわりに

なんだか偉そうなこといっぱい書いてしまいましたが、私にとってもキャリアを見直したり、時代の移り変わりを再確認するとても良い機会を頂きました。

私が言うのもなんですが、就職を考えている新卒の方、転職を考えている方、パナソニックグループの中でも少し変わった風土を持っているコネクトを候補の一つとして調べてみては如何でしょうか?
また、私以外のアルムナイの方、とても楽しい体験ができますので、機会があれば是非後に続いていろいろなご意見を発信いただければと思います。

今回は、本格的なスタジオでの収録というめったにない貴重な体験をさせて頂きました。スタッフの皆様、サイコーでした! 改めて感謝申し上げます。
また記念に頂いた 音波振動歯ブラシのDoltz もとても気に入っております。最後にこれを商品宣伝して本ブログの締めにしたいと思います。

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