はじめに
今回は久しぶりに家電修理記事です。例によって家電修理は自己責任でお願いいたします。
冷温庫とかミニ冷蔵庫とか電子冷蔵庫とかいろいろ呼び名があるようですが、いわゆるペルチェ式冷蔵庫の話です。

大学に行った娘が置いて行ったペルチェ式冷蔵庫(EENOUR CWP-20L)があったのですが、当初、下段が故障して冷えない状態になっており、ペルチェ素子の交換を行って私の晩酌を冷やすのに使っていたのですが、今回ファンが大きな異音を出すようになってしまいました。
買い換えようかとも思ったのですが、ちゃんとは調べてはいないものの、どうもペルチェ冷蔵庫も家電リサイクル法の範疇になるらしく、手間を考えると直した方が楽そうという結論に達して修理しました。折角なのでペルチェ交換とファン交換をまとめて紹介します。
EENOUR 冷温庫 20L ミニ冷蔵庫 ポータブル 保冷庫 小型 2ドア 同時保温保冷可能 温冷庫 -2℃~60℃ 温度調節…
開けてみる

開けるの非常に簡単で、裏面の外周にある8個のねじを外すだけです。

開けると中はとても簡素で、電源基板と制御基板の2つがあるだけです。
ファンやケーブルのコネクタが取り外せると楽なのですが、防水の為か樹脂で固められておりましたので、蓋が完全に取り外せず、写真ぐらいの位置に養生テープで固定して作業にかかりました。
左下はいわゆるスイッチング電源基板で、こっちには100V系がおりますので基本触らないのが吉です。それ以外は基本的に 12V 以下の領域となりそうです。

ヒートシンク部分のねじを外すとペルチェ素子にたどり着けます。
ペルチェの型番は TEC1-12704 と書かれています。検索するといろいろ出てきますが、ペルチェ素子自体はセンサーを冷やしたりする実験でも使えそうなのでAmazonで3個入りを買いました。
3PCS TEC1-12704 40x40MM 1.57×1.57inch Thermoelectric Peltier Cooler Semiconductor Refrigeration Chip
ファンの方は型番 JSF9225HS と書かれおり、DC12V 0.16A との事です。

こちらは同じものの入手が面倒そうでしたが、パソコンなどで使われている92mm x 92mm x 25mm ファンの形状ですので、電流定格が収まっていればまず問題ないはずです。
今回は、AINEXのCFY-90Sを発注しました。
交換作業
今回のファンは3本線のものを買ってしまいましたが、赤と黒がモーターの駆動で、白は回転数をモニタするためのものなので今回未使用なので未結線とします。

今回コネクタ側が樹脂で固められていましたので、ここは素直に、ケーブルを切断して半田付けしてヒシチューブ(熱収縮チューブ)などで止めていくという安直な方法で交換しました。
また、ペルチェ素子周辺については、周りの断熱材をなるべく壊さないように交換し、CPU用に買っていた熱伝導グリスを綺麗に塗っておきます。

無事修理完了

最後にタイラップ(結束バンド)などで配線を整理して、閉じにかかります。
熱収縮チューブや結束バンドなんかは100均でも手に入ると思いますし手元にあると便利です。

容量の多い下段は温度が下がるのに時間がかかっていますが、無事に温度が下がり始め、ファンの異音もなくなりました。
しばらくこれで様子を見てみようと思います。
なお、くどいようですが、もしも真似される場合はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
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