TOP500更新

Top500が更新されて京が二番手に落ちて、IBMのSequoiaがTopに立った。
もっとも、京の二期連続TopもBlue Waters のキャンセルによるラッキーな部分もあるのだが。

BlueGeen/Q は16コアであるので、1572864コアといってもLSI数としては京と大体同じと思われる。
気になる部分としては 1.6GHz と、市販のCPUはもちろん京の2GHzよりだいぶ下げてきている。
この規模になってくると、故障率や電力などの課題のほうがはるかに大きいことが推測できる。

で、気になる点は16コアとい点である。LSIの中のコア数を増やすのはプロセス進化に伴って比較的容易であるし、GPGPUのように数百~数千入れることも不可能ではない。
が、I/Oは基本的にピン律速 するので、最後足回りの弱さが出てくる可能性はある。

一方で、これらの足回りという非常にコストパフォーマンスの悪い部分に湯水のごとくリソースを投入しがちなのが我が国であったりする(笑)。

こういうコストパフォーマンスの悪い部分の技術はある意味余裕のある国しか追及できないし、合理主義的な国のやらない部分なので差別化としてガンガンやればいいとは思っていたりする。

linpakベンチマークではあまり見えてこないが、帯域に律速  されるアプリも意外に多いのではないだろうか。

FLOPS値はHPCの華ではあるが、最終目標はスペックではないのだから、ぜひとも違う角度からも眺めて行きたいものである。

<蛇足>
  蛇足以外の何物でもないが、コストあたりのバンド幅が最強なのはFPGAではないかと思う。10$以下のチップですら1Gbps越えのI/Oを数百本持っている。
  いつかFPGAベースのHPCでも作ってみたいものだ。

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